水と棲み 富士と暮らす高原の自然劇場
遠い昔、忍野村は「宇津湖」という湖であったという。だが、幾度となく繰り返されて富士山の噴火と、長い歳月による地形の変化で宇津湖は幻の湖となり、そこに忍野村が生れた。遠く見渡せば流麗にたたずむ富士の素顔は荒々しい。この村のいにしえ人たちは、富士を敬い畏れながら、噴火による溶岩とか火山灰でおおわれたこの地を耕し、豊かな湧水への感謝とともに生きてきた。そして今、忍野村は、先祖たちの心を受けつぎ、時代の先端を行く工業と、新しい農業が活力を生み出す。豊かな村へと変わった。水と棲み富士と暮らす高原の自然劇場・忍野には、道の辺の樹も花も動物たちも、ここに住む人々とともに輝いている。

Spring
春
春 陽 風 情
厳しくはりつめた寒気がふっとやわらぐと待ちかねたように木々が芽吹き、花々が咲き匂う春が訪れる。内野、忍草、浅間神社の大祭は冬を耐えて萌え出でた命を神とともにことほぐ春まつり。爛漫と咲き匂う桜の下を紋付き袴姿の旦那衆が行き交い子どもたちの神輿が賑やかに練り歩く。野には陽炎がゆれ、学校帰りの子どもと田畑仕事の大人たちの交わす言葉がやわらかな風の中にとけていく。忍野の春はやさしい風情をただよわせ、水ぬるむ村をゆったりと流れている
Summer
夏
桂 川 涼 風
あふれる木々の緑が8つの海に映る忍野高原の夏。爽やかな風と涼を求めて訪れる人々がサイクリングやテニスコートで心地よい汗を流し桂川の清流に釣り糸をたれる。8月8日の「八海祭り」は村人たちが燃える熱い1日。盆踊り、夜空を彩る花火・・・。そして、すべての悪霊をはらい村の幸せと平和を祈念して高座山の茅に火を放つ「八文字焼」で祭りの炎のは一気に燃えあがる。湧水の里、忍野の夏はエネルギッシュな命の躍動に満ちている。
Autumn
秋
春 陽 風 情
紅葉が山から里へと駆けおりると忍野の秋がやってくる。風が黄金色に輝き稲穂が重く頭をたれるこの時、村人たちは大地の豊かな恵みに感謝し秋祭りの「あばれ神輿」が豊作を祝って激しく華やかに練り歩く。小春日和の1日は村中がこぞって参加する村民大運動会。老いも若きも走り、飛び、笑い、燃え、対抗リレーには総立ちの応援が繰り広げられる。ぬけるような秋空の下、故郷への想いは笑顔と笑顔を結び、村人たちの和が大きく広がっていく。
Winter
冬
富 士 荘 厳
真っ白な雪をいただく冬の富士はわずかな汚れをも許さぬ荘厳さをたたえている。それは私たちの祖先が恐れ敬ってきた神の山そのものだ。村を訪れる人々はこの富士をレンズに射止めようと一瞬の時を狙って身構える。しんとした透明な空気に満ちた忍野の冬。村の家々では厳しい寒さにも負けぬあたたかな暮らしが営まれ獅子神楽や道祖神のご神木飾りがいてつく寒気に明るい色をそえる。そして、季節を分ける節分・・。どこからか春の生まれる音が聞こえてくる。


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